【コロナ禍対策】猛暑日に車中泊を長期間して学べたこと

お坊さんも長期間の車中泊することがあります

新型コロナウィルス感染症が流行り出した当初は、県外移動はご法度のように思われておりました。

ちょうどその頃の夏、猛暑日が何日も続いておりました。

しかし、例年よりも熱中症の話題が少なかったですよね。

コロナウィルスの影響で外出を自粛されておられる方も多かったですが、それがかえって熱中症の大惨事を防いでいたのかも知れないですね。

皆様、ニュースでも言ってた通り、ちゃんとエアコンを使用して生活されてました?

僕は、ちょうど熱中症のニュースが盛んだった頃、81626日までの10日間、車中泊って言って、車で生活してました。

仏法を感じられる車中泊。多くのことを学べた車中泊。

コロナウィルスは人と人の絆を奪っていく恐ろしい感染症だと思います。

車中泊10日目、猛暑で寝れずにいたら涙がボロボロ出てきたんです。

こんな過酷な状況で生活しているのが悔しかったんです。

そして、新型コロナウィルスっていう感染症のせいで人と人の絆が破壊されているのが悔しかったんです。

私たちってそんなに人を怪しむような生き方をするのが正しい人生観ではないじゃないですか

東日本大震災が起こった2011年、今年の漢字に選ばれたのは「絆」でした。

津波でたくさんの命を失ってしまった。そのご遺族の方々の気持ちにみんなで寄り添い、日本中が一つになって支え合って助け合った一年でした。

苦しい時だからこそ、悲しい時だからこそ、みんなで気持ちに寄り添いあい、助け合うことができる。

それほど美しいのが本当の私たちの性格なんです。

コロナウィルスだけではなく、人と人の命に差をつけていると感じた時に、阿弥陀如来の前で合掌して「間違えた感じかたなんだ」と自分を省みる人生が大切だと思います。

阿弥陀如来から見れば全ての命は全く平等なんですから。

全ての命を一人子のように決して見捨てないとおはたらきの阿弥陀如来なんですから。

そんなことを皆様と感じ合いたいものです。

翌日、朝、自分の家の玄関で寝てて嫁がギャー!

って怒られましたけど、僕にとって色々なことを感じられた車中泊生活でした。

浄土真宗は忘れかけた「絆」を教えてくれる教え

親鸞聖人は私達のことを「同朋」と仰いました。上下関係のない「同じともがら」という意味です。

今回のコロナ差別もそうですし、私達はすぐに命の重みに差をつけてしまいます。

自分にとって都合の良い方の命は重たく捉えますし、都合の悪い方が困っていても何の関心も示しません。

しかし、阿弥陀如来からはすべての命が全く同じ重たさです。

一切の区別や差別はありません。

すべての命をお浄土に生まれさせると休むことなくおはたらきなのが阿弥陀如来です。

そのような阿弥陀如来中心目線の言葉が「同朋」でし。

お仏壇の前で手を合わせている時に感じられればと思います。

阿弥陀如来のもとではすべての命は同じ尊さ、同じ重みなんだ。今、私が命の重みを分別していることはおかしなことなんだ

そう聞かせていただけるのが浄土真宗の素晴らしいところです。

私達は助け合える絆を持っている存在であることを。