コーチングとは?ティーチングよりも効果的な傾聴と質問のスキルです

「コーチング」はアメリカ合衆国ではメジャーなコミュニケーション法です。

コーチングの意味について、広辞苑では次のように示されております。

広辞苑

①コーチすること。指導・助言すること。

②本人が自ら考え行動する能力を、コーチが対話を通して引き出す指導術。

この中の②番が、多くのコーチングスクールで学ぶことができるコーチングの意味です。

2000年ごろから日本でも普及してきましたが、まだまだ本当の意味合いは浸透していないようです。

コーチングはコンサルティングやティーチング以上の効果があると言われておりますので、人生の方向性に迷っている多くの方の助けにもなるように思われます。

そこで、この記事では、コーチングの内容と、コーチングの効果を書いていきます。

この記事を読むことによって、コーチングの正しい理解とともに、皆様の人生がより良くなるヒントを見つけることができるでしょう。

【コーチングの効果】あなただけの人生の目的が明確になります

コーチングでは、あなただけの人生の目的体的な行動が明確になります。

実は、多くの方が人生の目的を明確にしないまま淡々と日々を過ごしております。

また、目的が明確になっていない人生は、生きる意味が明確になっていない人生でもあります。

私自身、僧侶として法事を勤めておりますが、その時の法話で、

「〇〇さんにとっての人生の意味とはなんですか?」

「〇〇さんは〜〜〜のために生きている!というものがありますか?」

という質問をすることがあります。

「面倒なこと聞いてくるな〜」と思われるのが普通かも知れませんが、皆様は様々な答えをだしてくれます。

しかし、多くの方が「仕事、家族、金銭」に関する返答です。

この答えは仏教的にもコーチング的にも幸せとは反対方向に向かっている答えです。

たまに違う返答をされる方も、金銭に執われている方は非常に多いです。

そんな無くなってしまうものは本当の人生の意味とは言えないですよね。

同じように、人生の目的とは言えないですよね。

コーチングを受けることによって本当の人生の目的が明確になります。

コーチングで明確にする「ありたい姿」こそが人生の目的

コーチングでは「あなたのありたい姿」が明確になります。

「ありたい姿」と聞いてもイマイチぱっとしないと思います。

先ほどの「仕事、家族、金銭」という言葉から「ありたい姿」について説明いたします。

「仕事、家族、金銭」が本当に人生の意味なのでしょうか?

あなたの人生のゴールを思い浮かべてみてください。

仕事を成功させたらもう何も必要ないのでしょうか?

家族を幸せにできたら何も必要ないのでしょうか?

金銭を稼げたら何も必要ないのでしょうか?

きっと、まだまだ何かを求め続ける人生を送るでしょう。

それでは、人生の意味を達成したとは言えません。

「仕事、家族、金銭」が手に入ったらどんな気持ちなのか?どんな人生を送っているのか?

その姿を「ありたい姿」と言います。

「仕事、家族、金銭」は「ありたい姿」を叶えるための手段に他なりません。

たとえ大儲けしても、たとえ仕事や家族を手に入れても、あなたの人生のゴールが「あなたのありたい姿」になっていなければ虚しい人生でしょう。

だからこそ、コーチングは「あなたのありたい姿」を明確にした上で、今すべきことを明確にします。そして、コーチと共に目標達成へ向けて歩みます。

つまり、あなたのより良い人生が叶います。

コーチングによって手に入る絶大な効果あれこれ

コーチングによって「あなただけの人生の目的」と「具体的な行動」が明確になるので、確実に人生は変わります。

ただし、コーチングの効果はそれだけではありません。

コーチングを受けることによって得られるメリットは膨大なものがあるので、ここで一部紹介いたします。

コーチングによって潜在意識を顕在化することができます

実は、誰もが潜在的な欲求や思考がありますが、自分自身の潜在意識に気付いていない場合が多いです。

「私は〇〇をしたい!」という顕在化した意識こそ正しいと思い込んで、潜在的にとりたい行動をとっていない場合も多いのではないでしょうか。

自分自身の潜在意識を明確にすることによって、前向きに行動を選択して生きることができます。

このように、迷いのない人生を歩むためには潜在意識の顕在化が必須です。

あなただけの、あなたが主人公の人生を歩むためにも、コーチングによって潜在意識を顕在化しましょう。

コーチングによってあなたの思考整理ができます

毎日、色々な情報が入ってくるのが現代社会です。

色々な情報に振り回されて目移りしてしまうので、「したいこと」と「しなければならないこと」の整理ができなくなってしまうことや、目の前のタスクに向き合う順番が決まらないこともあります。

これらは思考整理ができていない状態なので、コーチングによって思考整理することで全て解決できます。

・「したいこと」

・「しなければならないこと」

・今、そして今後のタスク

これらを書き出していって整理を付けることでもある程度は思考整理されますが、それでは主観ばかりになってしまうので効果的ではありません。

コーチングでは質問によって全てを引き出していくますのでより効果的に思考整理できます。

コーチングは効果的な“気づき”のコミュニケーション

ここまで述べてきたように、コーチングは皆様の中にある答えを質問によって導き出していくコミュニケーションです。

それは、”気づき”を引き出すコミュニケーションともいうことができるでしょう。

人は気づきがあったから行動を見直して人生を変えることができます。

皆様が今までの人生で多くの気づきを経験してこられたように、人は気づきによって成長する生き物です。

さらに、コーチングでは気づきを言語化できるから成長が促されます。

コーチの質問によって言語化する中で、コーチに対して気づきをアウトプットできる。

アウトプットすることによって脳に記憶されますので、コーチングは効果的な気づきのコミュニケーションと表現できるでしょう。

ティーチングやコンサルティングとは違い、あなたが気づくから成長できる

コンサルティングやティーチングのように教えてもらうことではなく自分の中から気づくことがコーチングの大切なところです。

確かに、教えてもらうだけでも成長できます。しかし、自分自身の中にある答えを引き出した方が納得して行動に移しやすいです。

「自分の中には答えはない、どうしようもない」と思われている方も多いと聞きます。しかし、コーチングをさせていただいて気づいたことは、「すべての方に無限の可能性がある」ということ。

全ての方が潜在意識を持っており、全ての方がそれぞれの目的があり、目的達成のために活かせるリソースを持っています。

あなたの可能性を100%引き出しつつ、あなたの気づきが手に入るコーチングはメリット盛りだくさんであるということができるでしょう。

コーチングではどのような相談も可能です

「コーチングではどんな内容の相談が多いの?」という質問がありますのでお答えします。

どんなご相談も可能です!

人間関係のお悩み仕事のお悩み人生そのものの問い、どのようなご相談にも目的と行動設定は必須です。

だからコーチにも様々な肩書きがあります。

中には、肩書を読んだだけでは何をしているかわからない方もいらっしゃいます。

※ちなみに、私は仏教コーチングという肩書きです。詳しくはこちらをご覧ください。

コーチの方はみなさまがそれぞれの信念を持って活動しているので、肩書きにもそれぞれの方の人生観が込められているのでしょう。

様々な肩書きがありますが、大きく分けるとコーチは2種類だと言われております。

コーチの種類
  1. ビジネスコーチ
    クライアント様のビジネス成功をサポートする
  2. ライフコーチ
    クライアント様の人生そのものをサポートする

【ビジネスコーチ】孤独な経営者の良き相談役に

ビジネスコーチは名前の通りにクライアント様のビジネスが成功するように一緒に歩むコーチのことです。

必然的に個人事業主の方や管理職に就いている方がクライアントになることが多いです。

多くの方が目の前の仕事に追われるばかりで「ビジネスの本当の成功」に向かっておりません。

ビジネスの成功のために本当に必要なことをコーチングによって引き出してもらうのは非常に有効だと思います。

また、ビジネスコーチを雇うことで相談役ができるのは大きなメリットでしょう。

経営者は孤独」という言葉を聞かれたことがあると思います。

従業員として勤務していると従業員同士のつながりがありますが、立ち上げたばかりの経営者は相談できる方がいません。「常に自分をサポートしてくれる相談者」としてビジネスコーチを雇うのも有効なのではないでしょうか。

【ライフコーチ】クライエントの抱える人生そのもののお悩みに

私は、ライフコーチはクライアント様の人生そのものをサポートするコーチだと捉えております。

コーチングの本来の役割である「クライアント様の人生の目標」と「目標達成のための具体的な行動」を引き出しサポートするのは大前提です。

それだけではなく、人間関係や生活習慣といった悩みを抱えたおられるクライアントさんの人生が良くなるようにサポートします。

私自身、仏教コーチングの中でもこちらのライフコーチの分類で活動しております。

日常生活のお悩みも気軽に打ち明けてこられる方もいらっしゃいます。

コーチは、責任を持ってクライエントの人生そのものを支えなければならないと思うところであります。

このように、「ビジネスコーチ、ライフコーチ」から漏れるご相談はあまりありません。

つまり、コーチングではどのようなご相談も対応可能ということがご理解いただけたかなと思います。

コーチングの際にコーチが最も大切にしているマインド

コーチングではクライエントの目的達成が最も大切なのは大前提ですが、その他にコーチが大切にしているマインド的な部分についてお伝えします。

【傾聴力】傾聴ができないと安心感が伝わりません

コーチングでは「傾聴」と「質問」を大切にしますが、特に「傾聴」が疎かになっていてはコーチングになりません。

人に何かを教えるのならば、傾聴は必要ないでしょう。しかし、みなさまが安心してお話しできるように努めるのがコーチにとって最も大切なことです。

日常生活では、自分の本音を言えない時が多いように思われます。一人で悩み苦しみを抱えて生きいる方もたくさんおられます。

また、勇気を出して気持ちをお話しできても、相手がちゃんと受け止めることができないと余計につらさを感じたり、孤独を感じてしまいます。

クライアントの方に孤独や寂しさを絶対に抱えて欲しくないので、「ただ受け止めえてくれる安心」を感じ取っていただけるよう傾聴を大切にしております。

【質問力】質問がないとクライエントの未来は変わりません

ここまで、傾聴について書いてきましたが、私たちの人生は傾聴だけでは変わりません。

確かに、悩みや苦しみを聴いてもらうことで気持ちがスッキリして前向きに進めることもあります。

しかし、「聴いてもらうだけで私たちの人生そのものは変わったの?」と聞かれたら「はい!」と答えられる方はあまりいないでしょう。

傾聴によって私達にもたらされる精神的なプラスの効果は計り知れません。

命の問題を抱えておられる方が、話を聴いてもらうだけで生き延びることができたり、嫌なことを忘れられたりということもよくあります。

しかし、気持ちは変わっても悩みがなくなる訳ではありません。

だからこそ、傾聴と質問を大切にするコーチングに効果があるります。

【気持ちを大切に】ただ受け止めてくれるという安心感を

傾聴や質問の土台となるのが「気持ちを大切に」することです。

傾聴では気持ちを大切にします。言葉に意識を向けて聴くのが大切なのは大前提として、言葉を発している時の気持ちは人によって千差万別です。

単なる言葉に隠されている悲しい気持ちやつらい気持ち。初めてコーチングを受けて感じる不安な気持ちに寄り添いながら聴きます。

また、質問によって人生の目的を引き出すのですが、目的を達成した時のウキウキワクワクした気持ちがなければ行動につながりません。

初めは不安を抱えて相談に来られた方が、嬉しさや楽しさの気持ちに変わっていることはよくありますが、いつもプラスの感情は私たちの行動する力になるのだと気付かされます。

みなさまの不安がラクになるように、気持ちを大切に聴きながらコーチングします。そして、一度しかない人生が良くなるように伴走しますのでご安心ください。

まとめ

この記事では、コーチングの内容コーチングの効果とメリットコーチングの相談内容コーチのマインドについてお伝えしてきました。

全体的に、コーチはクライエントの目的達成のための伴走者であります。

ただし、それだけではなく、コーチはクライエントの良き相談相手としても活動しております。

まだまだ日本ではコーチングが普及していないので、コーチングを受けようか迷われてる方も多いでしょう。

しかし、人生に行き詰まりを感じているなら、コーチングは解決のための効果的な一つの手段です。

電話でもLINEでもお気軽にお問い合わせいただければと思います。

書籍でコーチングを勉強したい方はこちらがオススメです