
世界で最も出版されている自己啓発本である『7つの習慣』には多くの気づきがあります。
「第二の習慣」では、「終わりを思い描くことから始まる」という習慣が紹介されております。この習慣を読んだ時に「私たちの人生の目的設定」とも関わりがあるように感じました。
そこで、この記事では「第二の習慣」を通して人生の目的設定の大切さについてお知らせします。
この記事を読むことで、人生の目的が定まるので迷いのない人生を歩むことができるでしょう。
【お葬式の弔辞】終わりどころか死後のこと?
「第二の習慣」の冒頭では次のような言葉をコヴィー博士は仰せになっております。
自分の葬儀で述べてもらいたい弔辞を真剣に考えてみて欲しい。それがあなたの成功の定義になる。
みなさまは、この言葉からどのような印象を受けるでしょうか。
弔辞はお葬式の時に拝読されるお手紙のことです。
会社関係者の方が亡くなったら社長から届いたり、施設に入っていたら施設関係者の方、あるいは友人などから届くことがあります。
そして、コヴィー博士は「自分の葬儀で述べてもらいたいその弔辞を真剣に考えてみて欲しい」とおっしゃっております。
不吉なことを想像される方がいらっしゃるかも知れません。しかし、お葬式は人生のゴール地点とも言えますので、人生を振り返る意味でも非常に大切なことです。
【私のお葬式】終わりの場面を想像してみましょう
下のような場面を一緒に想像してみましょう。
葬儀に参列する場面を心の中に思い描いてみよう。
あなたは葬儀場に向かって車を走らせ、駐車して車から降りて中に入ると花が飾ってあり静かなオルガン曲が流れている。
個人の友人たちや家族が集まっている。
彼らは別れの悲しみ、そして個人と知り合いであったことの喜びをかみしめている。
あなたは会場の前方に進んでいき棺の中を見る。
驚いたことにそこにいたのはあなた自身だった
これは、今から3年後に行われるあなた自身のお葬式です。
そして、来られている方々は、あなたに愛や感謝の気持ちを表明するためにお葬式に来られているとコヴィー博士は述べられております。
ここで考えておくことは、「あなた自身があなたの人生をどのように語ってほしいか」ということです。
みなさまはどのように語って欲しいでしょうか。
終わりを思い描くからこそ、今から歩む一歩目が決まる
コヴィー博士の「終わりを思い描くことから始める」とは、目的地をはっきりさせてから一歩を踏み出す大切さを教えてくれております。それとは逆に、「仕事に追われたら活動の罠に人はいとも簡単にはまってしまう」ともコヴィー博士はおっしゃっております。
成功への道を登っているつもりでも、一番上に到達した時に初めてその道は間違っていたんだっていうことに気づくこともあります。
残酷な表現ですが、多忙極まりない日々は自分の人生の成功に直結するものではなかったことに後々気づくこともあります。
正しい目的地を思い描くから正しい方向に進むのが人生です。
だからこそ、「終わりを思い描くことから始めてこそ本当に効率の良い人生を送れるんだ」とコヴィー博士は私たちに教えてくれているのだと考えさせていただくことであります。