相手の気持ちに寄り添い、相手を大切にする傾聴は対人関係の土台
「おこころよりそい寺」として皆様の声やお気持ちを聴かせていただくだけではなく、ともに成長するための傾聴力と質問力の勉強会も定期的に行っております。
「傾聴力」という言葉からは、何かの仕事の能力を連想される方がおられるかも知れません。
しかし、傾聴力を伸ばすことは単なる能力を伸ばすことに留まりません。実は、傾聴こそが対人関係の基本であります。
その「対人関係」といいますと、他者とのより良いコミュニケーションを連想される方が多いかも知れません。
コミュニケーションは話すことと聞くことによって成り立っております。
人間は誰もが話したい生き物です。だからこそ、なんでも聞いてくれる方の周りには人は集まります。
相手の気持ちを大切に、相手の気持ちにより沿わせていただく傾聴こそ本当に大切なものであり、それが相手との良きコミュニケーションと信頼関係の土台となります。
このような対人関係の基本である傾聴力を勉強会を通して一緒に伸ばしてはみませんか。
コミュニケーションは話すことより聴くことからはじまります
僕自身職業柄話すことを求められることが多いです。
お通夜や法事等のご縁でお話しさせていただくだけではなく、お寺で開催される催し物の際など、大勢の方の前でお話しさせていただきます。
だから僧侶は話すことの方が大切だと思われがちでありますが、実は話すことよりも聞くことの方がずっと大切に感じております。
実際、皆様も日常生活で感じられたことがある方が多いかもしれませんが、人は話を聞いた数しか聞いてくれません。
また、あなたのことを大切にしてくれる方は、あなたの話をしっかりと聞いてくれる方ですよね。
やはりコミュニケーションは話すことではなく聞くことからはじまります。
僕は僧侶ですが、職業に関係はありません。
皆様はしっかりとお話を聞いてくれるお医者さんと話を聞かずにパソコンの画面を観ながら診察だけしているお医者さんならどちらの方が好みでしょうか。
おそらく、多くの方が話を聞いてくれるお医者さんを選ぶでしょう。
全ての職業、全てのコミュニケーションにおいて、聞くことが基本となってきますね。
言葉を聞くのではなく気持ちを聞く
「聴く」という言葉から、相手の言葉を耳で聴くことを想像される方が多いかなと思われます。
しかし、傾聴勉強会で最も大切にしているのは言葉そのものを聴くことではありません。言葉に隠れている他者の気持ちに寄り添い、気持ちを聴くことを大切にしております。
私たちの言葉には必ず気持ちがあります。むしろ、気持ちがあるからこそ、言葉が出てくるとも捉えられるでしょう。
ここで注意したいことは、言葉そのものに捉われないことです。言葉に捉われて、言葉に引っ張られていると他者の気持ちを聴くことができません。無意識に言葉に焦点を当てて気持ちを無視してしまいます。
たとえば、「悲しい、辛い、苦しい」という言葉を漏らしていたとしても気持ちが同じであるとは限りません。
中には、「相手をしてほしい」「嬉しいことがあるけど、こう表現したい」といった複雑なお気持ちを抱えておられる方もいらっしゃいます。
傾聴勉強会では、このように気持ちを大切にして気持ちに寄り添っていくことを学んでおります。
これをお互いにできることできっとより良い未来が作ることができるでしょう。
無色透明に聴かせていただくからこそ相手を大切にできます
傾聴勉強会では、無色透明に気持ちを聴くことを大切にしております。
無色透明という言葉を聞いても意味が分かりづらいですよね。無色透明には、私の価値観や私の感情は挟まないという意味があります。
つまり、「私」を出してアドバイスするのではなく、私を出さずに相手そのものを聞かせていただきます。
それは相手の価値観や相手の気持ち、相手の感情に100%寄り添っていきますので、相手そのものを大切にすることにもつながってきます。
また、自分自身が無色透明になるので、感情が揺さぶられないように生きることを学ぶ場でもあります。
日常生活で相手の気持ちを聴く時に、「自分だったらこう思うのになぁ」という自分の感情に気づくこともできます。
自分の感情に気づくからこそ、自分にとっての本当にラクな生き方も明確になってきます。
相手のための傾聴活動によって、自分自身の人生観すら変えてくれるんですね。
このような傾聴勉強会に興味のある方はお気軽にお問い合わせください。
相手のための傾聴活動が自分を知ることに繋がってきます
傾聴活動は相手の気持ちに寄り添い、相手の気持ちを聴く、相手のための活動です。
しかし、相手のためと思っていた傾聴活動が自分のためになります。
無色透明になって傾聴活動をすることによって、相手の価値観を大切にすることができます。
相手の価値観を大切にすることによって、自分自身の価値観を客観的に見つめることができます。
つまり、自分自身を知ることができるんですね。
このように相手と自分をともに大切にできる傾聴勉強会を興味のある方はお気軽にご相談ください。